都市はそれ自身では存在できません。なぜなら食料や水の供給地が必要、憩いの場も必要、つまり周りに豊かな自然空間が必要です。
この自然界と人間活動が直接関わる広大な「地域空間」が農業農村工学のフィールドです。 そして地域のグランドデザインの中で、持続可能で循環型な農業の実現、気候変動に耐えうる地域づくりがミッションです。 このミッションは、私たちが直面する地球規模の課題ともリンクしており、日本の農業農村工学は、国際的な期待に積極的に応えることが求められています。
CONCEPT MOVIE
人と自然の調和・循環を基調としたエンジニアリング
“農業農村工学” のエッセンスを紹介したコンセプトムービー
この動画は農林水産省、水資源機構、農研機構農村工学研究部門、各大学等のご協力をいただき制作いたしました。
工学・理学と農業農村工学は密接な関係にありますが、課題に対するアプローチは異なります。
理学も農業農村工学も環境を科学しますが、理学は自然の原理の探求に重点があるのに対し、農業農村工学は「人と自然との関わり」に注目して研究します。
工学も農業農村工学も「ものづくり」をしますが、工学は直接的でハードなものづくりが中心なのに対し、農業農村工学は農業と地域の営み、そして周囲の環境と人々との調和を強く意識したものづくりをします。
THINK GLOBALLY ACT LOCALLY
―農業農村工学の世界―
このパンフレットは、コンセプトムービーの補完的な資料として、進路を模索している高校生の皆さんに農業農村工学の領域についての興味・理解を深めていただくために編集しています。 また、保護者の皆様にも、農業農村工学の社会的役割や位置づけなどを理解いただける資料としてご活用いただけます。(B5版24ページ)
太古の昔からの役割、そして発展を問います。
工学・理学と対比して農業農村工学の特徴を表します。
日本独自に進化した農業農村工学の可能性を10のキーワードからひも解きます。
「農業農村工学」をテーマに、産官学を代表する4人の専門家に、学問の魅力や学んだことを活かす現場での仕事、この領域の将来性など、幅広い視点で語り合っていただきました。
農業農村工学を学んでいる学生や教員の方々に「学びの魅力」についてインタビューに答えていただきました。
「構造力学」、「土質力学」、「水理学」等の代表的な分野の他にも様々な農学・理学・工学の専門分野が学べる大学を紹介しています。
皆様からいただく、よくあるご質問を「Q&A」形式でまとめました。
コンセプトムービーに収録された農業農村工学に関連したエッセンスを紹介しています。